【気づき2331】〔『我を張る』ことはいけないことなのか〕
2018 / 07 / 05 ( Thu )





◆「自分を貫く」という言葉のイメージは、


志を持ってその達成にむけて努力し続けるというものです。



そこには、周りの人も認める信念を感じます。



それに対し、「我を張る」という語は、


周りとのバランスを崩すというところまで、自分の思いを優先することです。



◆程度の差こそあれ、人は我を張る生き物です。



それゆえ苦しみがあります。



そうであるにもかかわらず、


なかなかその苦しみから抜けられないのが私たち人間の性なのです。



◆極論ですが、我を張ることをやめれば心の平穏が訪れるということです。



しかし、性格はなかなか変えられるものではありません。



だから、変えようと思わない限り変わらないのです。



結局、それぞれの生きる意味によって、


性格を変えようと思うかどうかが違ってくるのでしょう。



周りとの関連は一切抜きにして、思い通りに生きていくのか。



それとも、周りとの兼ね合いを少しは考慮して生きるのか。



◆もし、この世に生まれてきた理由が、


「全ての人に役割があるから」としたらどうでしょうか。



その役割を全うするためには、


自分の思い方だけを通すあり方ではうまくいかないのではないでしょうか。



それこそ、我を通すことをひかえたうえで


自分を貫くようなあり方が必要になってきます。



◆このように考えた上で、


性格の変化を自ら迎える努力を「人間性を磨く」という言葉に置き換えたら、


日本の風土にあった、受け入れやすい考え方に近づく気がします。



人間性を磨くことは、心の平穏を得ると共に、


自らの役割を果たすために必要なことなのです。



      森  信三 著  

         →  下学雑話 森信三語録




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