【気づき2289】〔『監督、逃げ回る』の結末〕
2018 / 05 / 24 ( Thu )





◆日大フェニックスの部員が記者会見で発言しました。



危険行為を犯した本人とはいえ、


かなりの重荷を背負ってその場に臨んだことは間違いありません。



監督の方はといえば、


「全てわたしの責任」などと事を曖昧にしたままです。



この言葉は、


「自分に落ち度がないけれども責任を負う」


というような立場の時にしか使えない言葉です。



その立場であり続けることを宣言したものなのか、


それとも逃げおおそうとすることの表明なのでしょうか。



◆同チームの監督は日大という大きな組織の一員であり、


アメフト部の監督という一つの部門の責任者という立場でもあります。



そのような立場であるのに、


今のあり方がまかり通るのは日大のなかで№2である故なのでしょうか。



もしそうなら、日大という組織は、


柔軟性のない組織に成り果てたということになるのでしょうか。



◆組織というものが存続するには、


状況の変化に柔軟に対応していかないといけません。



それができないと、


変化できていない点において確実に不具合が発生し、


組織全体のパフォーマンスが落ちます。



常にアンテナを張っておくこと、


そして入手した情報に基づき迅速に対応策を協議の上、


即座に対応することが組織の存続に影響します。



◆今回の日大の対応は、


これまでの同組織の慣習、感覚、風習にとらわれたままの結果であり、


迅速に対応している風には全く見えません。



ここまできてしまったら、もう修正はできないのではないでしょうか。



せっかくここまで伝統を築き上げてきたのでしょうが、


一度崩壊するというプロセスを差し挟まないと


再生することはむずかしいのではないでしょうか。



◆これまで出てきた事実が全てであるとすると、


今回の事件は「柔軟性を失った組織の必然的な崩壊」を漂わせます。



また、「若者を犠牲にした大人の身勝手さ」も感じさせ、


非常に空しく、また切ない気持ちを消し去ることができません。



      森  信三 著  

         →  下学雑話 森信三語録




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