【気づき2006】〔人を磨くとは、そしてその意味とは〕
2017 / 08 / 14 ( Mon )





◆目に見えないところで多くの方が働いていただいているおかげで、


わたしたちの生活は成り立っています。



働くことにより、世の中の一端を担うことになり、


それが世の役に立っているのです。



そういう意味で、人は支え合っているといえますし、


世の中の役に立つというのにもいろんな形があるということができるのです。



◆この話とは視点が違いますが、


「その人に接すると自分までも気が爽やかになるという、

これが人物の最も大事な要素だ。

そしてかくの如き人であれば必ず役に立つ」

(安岡正篤著『照心語録』)


ということもあります。



個人の人柄で、周りに貢献する人がいるのも事実です。



◆人を磨くということはむずかしい課題です。



むずかしいという理由に、


達成しにくいということが一番に挙げられますが、


それは時間が何十年もかかるからです。



しかし、もし人格が、


周りが注目しないではいられないほど磨かれたとしたら、


その人は周りにいる人を幸せにすることができます。



◆時間がかかるとはいえ、


その実現のために


安岡正篤氏の「精神を健全に保つための三つの心がけ」


を参考にしたいと思います。



それは、


「心中常に喜神を含むこと」「心中絶えず感謝の念を含むこと」「常に陰徳を志すこと」です。



◆「喜神を含む」とは、


「どんなに苦しいことに遭っても、心のどこか奥の方に喜びを持つということ」だそうです。



「陰徳を志す」とは、


「人知れぬ善いことをする」ということです。



「情けは人のためならず」であり、良い運も巡ってくるということです。



◆毎日生きていくうえで指針になる言葉をかみしめ、


それを身につけることでそれが人格形成に役立ち、


人の役にも立つこととなるのなら、


毎日こつこつ1つ1つの課題を行(ぎょう)ととらえて、


自分を磨き上げるのも1つのあり方です。



◆そう確信して迷わず積み重ね続けたら、


30年後、40年後に、


実行した人だけが味わえる最高の幸福感を体験することができます。



      北尾 吉孝  著

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【気づき2005】〔仕事に行きたくないのは、なぜ?〕
2017 / 08 / 13 ( Sun )





◆仕事をするときには、けっこうなエネルギーを使うものです。



約30年間仕事をしてきてもそう思います。



とくに、若い頃は、精神的なきつさを今より強く受けていたと感じます。



◆そのつらさを拭い去りたくて、


もっと楽になりたいと思った記憶がはっきり残っています。



現実から逃げ出したいと思ったときもありました。



そのときのつらくてどうしようもない心情を、


「外国人部隊に入って命をかけて一秒一秒を過ごすような緊張感のなかで過ごしたら、


今のありがたみがよくわかるような気がする」


という言葉で上司に伝えたことがありました。



明らかに例が悪かったのですが、


その上司に「意味がわからない」と一蹴されたこともあります。



◆「なぜ、仕事はつらいのか」


「なぜ仕事に行きたくなくなるのか」



仕事に行くと、仕事をうまくこなさなければならないという重圧があります。



与えられた役割を果たす、


求められることをやらなければならないという重圧があります。



また、人と接する重圧もあります。



客、上司、同僚など、人と接するには意外とエネルギーが必要になるのです。



しかも、場合により、特定の人から受ける重圧が大きく影響することもあります。



◆わかい時分、「なぜこんなにきついんだろう」と思っていましたが、


きつさの原因を突き止めようなどと考える余裕はありませんでした。



「生きていくためには耐えていくしかない」


と飲み込むしか手立てがありませんでした。



しかし、そういう状況であると耐え忍ぶことだけしかなくなるので、


希望が見えず、何の見通しもたちませんでした。



相談できる先輩がいたらラッキーでしたが、


そういう人をさがしあてることはできませんでした。



◆耐える、稼ぐ、仕事を覚える、資格を取ることに


注意とエネルギーを注いで17,8年を過ごしたのです。



◆ようやく45歳半ばにして人間学に触れることができ、


古典を学び、仏教の修行をされた僧の方々の言葉に触れることができました。



そして、いまは本を読み勉強することで心が救われています。



45歳からでも、


今のような前向きな気持ちの毎日を送れるようになれたことは非常に幸運だと思います。



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【気づき2004】〔『年のわりには若い』と言われるための秘訣〕
2017 / 08 / 12 ( Sat )





◆年をとっていくということは、


命の限られた生き物である私たちは避けることができません。



だから、年を取っていくことは仕方がないことなのですが、


老けているよりは若々しくいたいと思うのは自然な気持ちです。



◆だからこそ、老けこんでしまわないために、


健康に注意して、活力を維持していくことが必要でしょう。



また、それとともに、やはり古来より先人もはっきりと指摘しているように、


老けこまない心の持ちようを持続させることも非常に大切です。



◆「憤を発して食を忘れ、楽しんで以て憂を忘れ、

老いの将に至らんとするを知らざるなり」

(『論語』)



「不健康、早く老いることの原因は、肉体より精神にあります。

精神に感激性のなくなることにあります。

物に感じなくなる、身辺の雑事、日常の俗務以外に感じなくなる、

向上の大事に感激性を持たなくなる、これが一番いけません」

(安岡正篤著『運命を創る』)



◆いきいきと生きることができるための自分なりの課題を見つけることが、


気持ちに張りを持たせる一番大きなきっかけとなります。



ただし、課題を見つけたら、


それに伴い心や体を動かすことが必然的に増えるはずです。



それをめんどうと思わずに、


心素直に心も体も動かすことが基本となるのではないでしょうか。



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【気づき2003】〔腰をすえて取りこぼしのない仕事をするための条件〕
2017 / 08 / 11 ( Fri )





◆仕事のスケジュールを立て、


「いつ、何をするか」を確認して実行することで、


事はスムーズに進みます。



準備が必要なことは、


抜け落ちている点がないように表や文字にして、


順次進行状況をチェックすることで失敗は防げます。



◆しかし、列挙している項目1つ1つを確認する際に、


不安やマイナスの気持ちが起こることがあればそれは再確認のサインです。



同僚との会議や打ち合わせ等により、


不安がどういうところから起こるのかを探ることが賢明です。



◆不安,心配などというものは、


それまでの経験全般の様々な経験によって引き起こされるものです。



その思いを念じるだけで払拭することはできませんし、


そのような切り抜け方はミスにつながるのかもしれません。



◆気づいたことに即座に真正面から向き合うことはきついときもあるでしょう。



しかし、なぜそういう思いになるかについて確認しないと、


不安,心配は消えないし、克服する手立てが見えないままになります。



やるべきこととして時間をずらしてでもやることを忘れない手立てが必要です。



◆さらに、「どうやってその心配を消すか」ということから出発し、


懸念をクリアし、解決策をみつけるだけでなく、


「なぜそのような仕事をしているか」という


高位の次元に対する自分の考えがあると有利です。



その確認ができていると、


より腰を据えて事に当たることができるのではないかと思います。



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【気づき2002】〔受動喫煙条例を機に、心の持ち様も考える〕
2017 / 08 / 10 ( Thu )





◆東京都の都民ファーストの会が、


子どもの受動喫煙を防ぐための条例案を


9月の都議会に提出する方針を表明しました。



健康について、


様々な視点から論議が飛び交うきっかけになることが予想されます。



◆この条例案には、


「こどもを受動喫煙から守る」という文言が入っています。



しかし、こどもの健康を守るために親の喫煙の仕方を考えるという視点ではなく、


これを機に親も自らの健康について考え直すいいチャンスではないかと考えます。



◆人間学の著書を多く残している、安岡正篤氏は、


人は成長するにつれて体に疲労物質がたまるので


健康に気を遣わなければ若死にするという旨の記述の後に、


以下のように続けています。



「人格的にも早年から中年に進んで、

家庭生活社会生活等の経験を積んでくるほど、

滓が溜まる。

修養してこれを滌除せねば、

人格的に病人、あるいは亡者である俗物小人となってしまう」

(『東洋倫理概論』)



◆今回の条例案の提出は、


健康についてあらためて考えるいいチャンスです。



加えて、心の持ち様についても考え、


自分の人生の再確認の機会としてみてはどうでしょうか。



      北尾 吉孝  著

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